Ubuntuサーバ移行(その1):ddコマンドによる異機種間システム移行

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現在使っているサーバマシンでは、到底性能が追いつかなくなり、とうとうマシンを調達した。
旧サーバマシン:
toshiba satelite 4030X
CPU:モバイル Intel Celeronプロセッサ 300MHz(!)
メモリ:128MB(SDRAM)

新サーバマシン:NEC PC-MA24VBZEC
CPU:Pentium4-2.4GHz
メモリ:512MB
PCNET博多店にて、¥5800円で購入、
調子に乗ってメモリ256MB(DDR,¥1580円)を追加した。

NEC PC-MA24VBZEC

NEC PC-MA24VBZEC

0.環境
それぞれのディスク(どちらのHDDも80GB)は、

  • パーティション1:7.45GB
  • パーティション2:全ディスク容量-(パーティション1+スワップパーティションサイズ)
  • パーティション3:スワップパーティション(メモリサイズの3倍程度)

となっている。
旧HDD上では、OSはUbuntu 8.04 serverが稼動しており、

  • 「/home」以下のユーザデータをパーティション2に、
  • 「/」をパーティション1に

割り当てている。
また、Ubuntu 8.04 LTS DesktopをCD起動で動かし、新旧2台のHDDを新サーバに接続して作業を行った

1.ルートパーティション(パーティション1)の移行
下の写真のように、パーティションサイズが同じなので、ddコマンドによるディスクイメージの複写で移行できるはず。

パーティションサイズ(/proc/partitions)

パーティションサイズ(/proc/partitions)

sudo dd if=/dev/sdb1 of=/dev/sda1
ddコマンドでエラー

ddコマンドでエラー

・・・なぜかコピー失敗。

パーティションサイズが同じでも、レコード単位ではサイズが異なるのか?おそらく必要なデータは全て転送できていると思うが、納得行かないので、パーティション1のパーティションサイズを広げる(Gparted Live CD を利用した)。

  • パーティション1:7.45GB→8GB
Gparted

Gparted

再度、

sudo dd if=/dev/sdb1 of=/dev/sda1

今度はデータの転送に成功した。

ddコマンド正常終了

ddコマンド正常終了

2.データパーティション(パーティション2)の移行

こちらはパーティションサイズが異なる。しかし、システムファイルを含んでいないので、気軽にファイル転送を行えばよい。

マウントポイントの確認。

mountコマンド結果(一部)

mountコマンド結果(一部)

コピー元パーティションのマウントポイント「/media/disk」で下記実行

sudo tar -cvf /media/disk-3/data.tar

コピー先パーティションのマウントポイント「/media/disk-3」で下記実行

sudo tar -xvpf data.tar

これで、ユーザ・グループ属性そのままにファイルが移行できた。

以上でHDDの内容は全て新HDDに移行完了。一抹の不安を抱きながらも新HDDからOS起動!

無事に起動した!!!

が、ネットワークが使えていない。

・・・続く


追記:ddコマンド等、ハードディスク移行のノウハウについては、下記の書籍を参考にした。

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以上。

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